FXで起こりうるリスクを理解して安全なトレードを行おう!-FX基礎知識

FXのリスクについてイメージ画像

FXでは様々なリスクがつきものです。
その中でもわりと起きるリスクについて4つ説明いたします。

 

リスクその①:通信トラブルによるトレードへの影響

通信トラブル・通信障害などが起こった場合には、取引最中にアクセスできなくなったり、取引できないうちに大きな損失をかぶったりする危険性があります。

 

証券会社のサーバーが落ちるといった事件は聞かないものの、「スマホキャリアの通信に異常が出る」というのは昨今ではよく聞きますので覚えておきましょう。

特に「ポケットWi-Fiを使っている」という方は、通信が遅く取引に支障が出やすいのでご注意ください。

ポケットwifiイメージ画像

 

また、FXでは通信の遅れによる「注文ずれ」がよく起こります。

なぜなら、為替は常に動き続けており「コンマ数秒」で流れが変わることもあるから。

 

そのため、証券会社のサーバー強度や取引する場の通信環境次第では、頻繁に注文がずれることもあります。
個人が取れる対策としては「約定力の強いFX会社を選ぶこと」「通信環境を整えること」などが挙げられます。

特に通信環境は上述の通り、悪ければその分支障が出やすいのでご注意ください。
また、銀行側でシステムトラブルが起こり入出金ができなくなるケースも考えられます。

使っている銀行が頻繁にトラブルに見舞われている場合は、別の銀行の使用も視野に入れましょう。

 

 

リスクその②:レバレッジの負の側面

FXではレバレッジをかけることができるといった特徴があり、上手に活用できれば大きな利益を獲得できるようになります。

例えば20万円の元本で50万円の利益を獲得することもできます。

 

しかし、レバレッジは負の側面もあります。
例えば、1ドル=100円のとき「2万通貨(200万円)を10倍のレバレッジ(2000万円)で買い取引」するとします。

その後、1ドルが98円になるとノンレバレッジは4万円の損失になります。しかし、今回はレバレッジ10倍で取引しているため40万円の損失がでるわけです。
反対で1ドルが102円へ上がれば40万円の利益が獲得できます。

 

つまりレバレッジを高くかける事は、上手くいけば大金、下手すると破滅の諸刃の剣と言えます。

レバレッジというものはトレードの効率を上げるのに最適ですが、その反面で利益率とリスクの両方が上がることを覚えておきましょう!

諸刃の剣イメージ画像

またレバレッジは自動でかかります。

 

具体的に言いますと「証拠金(取引口座の残高)に対して取引数量が多い場合、高レバレッジがかかります」。

FX業者にもよりますが、日本ですとMAX25倍までのレバレッジがかかります。

 

初心者でありがちですが、損失のリスクが頭から抜けて知らずのうちにレバレッジを高くしてしまい、ロストカットで大損することが多発していますのでご注意下さい。

国内のFX業者の場合ですと、損失した場合は証拠金に損出を受けるだけでなく、別途損失額を補う支払いが発生する場合があります。

 

 

リスクその③:為替や金利は急変動する可能性がある

通貨を扱う国の政策状況・対外関係などにより金利や為替は乱高下する場合があります。

直近で言えばロシアの通貨などにこのリスクが見られ、各証券会社で取引停止となりました。

 

為替や金利が急変動した場合に取る対策は「様子を見て損切・利確をする」ということ。

特に損切ができないと大損失につながることもありますのでご注意ください。

 

また、相場の様子見をする際は、必ず経済に関するニュースやその通貨を扱う国の情報について調べるようにしてください。

特に「大きく下がったら手放す」といった見てからの損切では、間に合わないこともありますので覚えておきましょう。
※損切りとは、損失が発生している取引を決済すること。

また、政治が不安定な国や経済が弱い国の通貨は、安定性に欠け乱高下することがあります。

急変動イメージ画像

例えば、数年前に南アフリカランドが急下降し、多くの投資家が損失を出しました。

そのため、FXを始める際は、まず『米ドル/円』『ユーロ/円』など世界中に流通している通貨ペアから始め、その他の取引を考える際はその国の経済状況などをしっかりリサーチすることをおすすめします。

 

 

リスクその④:取引終了タイミングなど時間によるリスク

FXは基本的に、「取引すると良い時間帯」が大方決まっています。

 

逆に言えばその特定の時間帯以外での取引は損失となりやすく、分析などがしにくいです。
具体的に取引すると良い時間帯は「ロンドン・NY市場の開く時間帯」であり、大まかに夕方以降とされています。

 

夕方以降であれば、市場の開場タイミングに合わせ世界中の投資家が相場を見始めるため、取引量が多くなり分析などもしやすくなります。
取引が少ない時間帯に取引すると、イレギュラーな価格変動による負けが起こりやすく、勝率にも大きく響くためご注意ください。

マイナーな時間イメージ画像

また、市場の閉まるタイミングや金曜・月曜といった週末、週明けにはイレギュラーな価格変動が起きやすいので覚えておきましょう。

イレギュラーな価格変動が起きやすい理由は「そこで決済する人が多く取引量が減るから」です。
決済する理由は単純に「リスクを回避するため」。

例えば「市場が閉まるタイミング」では、取引量が落ちるため大きなポジションを持つ投資家の判断に価格が引っ張られやすく、勝ちを狙いにくくなります。

 

また、週末週明けがイレギュラーを起こしやすいのは「週末に取引を全て決済し、週明けは市場動向を探る人が多いから」。

つまり、週末週明けともに取引数量が減りイレギュラーを起こしやすくなるわけです。

 

 

まとめ

・トレードは1秒単位ででも見逃すと損失へつながる場合があるので通信環境には注意をしよう!

・レバレッジは諸刃の剣であり、勝てば利益が上がる半面で負ければ損失も大きいことを理解して活用しよう!

・為替介入や国の情勢などの変化で急変動を起こすことがあります。常にニュースなどを確認しアンテナを張っておきましょう!

・トレードは予測できる方が勝率が上がります。予測できないようなマイナーな時間帯や通貨ペアに注意しましょう!

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